2週間ばかり入院してました。心筋梗塞で。
まー、在宅プログラマで運動全くせず、外出するのがたまにコンビニ行くくらいっていう生活してれば、そりゃ心筋梗塞の一つもなるわなって感じですが。
初救急車、初手術、初入院です。特になんの感動も無いけど。
私の家系の遺伝的なものでLDL(悪玉コレステロール値)が異様に高いのね。
入院時の私のLDL値は385。父は多いときで400overだったこともあるみたい。妹も余裕で200後半。
2年前に父が大動脈剥離で手術したし、祖父も大動脈瘤だったし、叔父や親戚も大体循環器系で一度は入院してる。
これで年中ほとんど運動もせず、朝起きてPC前に座ったらトイレと風呂以外基本的に席を立たない生活してたら、そりゃ心筋梗塞の一つもなるってもんです。
発症する前日の夜に仕事の打ち上げで、肝料理専門店で冷酒のみながら生レバー食ってたのがトドメだったのかなぁ。
レバーってコレステロール高い部位だったのね。
帰宅して、適当にブラウジングして、さて寝るかーってときに左右の大胸筋と左肩と背中の筋肉が痛みだして、
でもこの痛みは実は過去なんどか経験したことがあったので
「またかー。まー、久しぶりに外歩いたし酒飲んだし、いつもの筋肉痛だろう。暫くすりゃ収まるわ」
と、軽く考えて、痛みが引くまでジッとしてたんですが、全然痛みが引かない。なんか冷汗でるし。
このとき特に自覚してなかったけど、心臓も痛かったのね。
いつもの筋肉痛っていうのは、子供の頃からキツイ運動(200m全力疾走とか坂だらけの40kmマラソンとか)すると大胸筋やら背中やらの筋肉が痛くなって
数分すると収まるもので、「みんなもキツイ運動したらこうなる」と思い込んでたのよね。ふつうの事だと。特に冬とか寒い時に起きてたから、肺が冷えて筋肉が縮こまったのだろうとか勝手に想像してた。
痛いのが筋肉の内側というか、肋骨側だったし。
これが狭心症の症状だと知ったのは入院してからだったりする。
で、胸やら肩やら背中やらの痛みが流石に堪えられなくなってきて、「筋肉痛なら温めれば楽になるかな」と、上半身にシャワーで熱湯掛けてたら少し楽になるものの、やはり収まらない。
肋骨と筋肉の間が痛いような気がするので「肋間神経痛ってやつなのかも?」とか思いつつ、
「朝まで痛いままだったら流石に病院行くかー」なんて考えながら痛みに悶つつゴロゴロしてたら相方が起きてきて、なんかヤバそうってことで救急車を呼ぶことに。
最初は渋ったんだよね。大したことないと思って。でも流石に楽になりたくなったから、痛み止めかなにか打ってもらってとっとと寝たいとおもって救急車呼ぶことに同意。
5分で到着。あとは流されるままに担架に乗せられ、救急車に載せられ、ベッドに載せられ、色々検査され。
一々気にするのも面倒なので何も考えずに、ただ流されるままにぼーっとしてて(痛みで常に覚醒はしてた)、
「早く痛み止めっぽい処置してくれないかなー」
とか思ってたら、担当の先生が
「もう少しで死ぬとこでしたよ。」
と、結構ありきたりな、リアルではあまり聞かないセリフを言ってくれた。
「ていうかこのままだと死にます」
うん、このセリフも見る方かな。ていうか言い方。
「なので手術します。手術しても死ぬときは死ぬから、同意書にサイン書いてね」
だから言い方。
この時点で発症から9時間経過。
このとき「心筋梗塞」って病名告げられたんだけど、正直良く知らんし。なんとなく心臓の筋肉が一時的に動かなくなる病気?心臓麻痺と違うの?程度にしか思ってなかったんだけども。
これが心筋梗塞なの?もうちょっとこう、胸抑えて「苦しい・・・っ」ってなるイメージがあるんだけど。今はいたいだけよ?
あとで説明されたけど、心筋に栄養やら酸素やらを送る血管が詰まって窒息状態になり、その状態で時間がたつに連れて心筋組織が壊死していって、最後には心臓破れるか止まるんだと。
発症してから時間が経つほど壊死していくから、ホントは即救急車呼ぶべきだった。
9時間とか普通に死ねる時間らしい。私の場合他の血管が太くて頑張ってくれたから保ったのだと。
「ていうかよく9時間も耐えられましたね?」
とか言われたけど、まぁこの痛み自体は慣れてるしねぇ。
まぁいくらか壊死はしてるし、壊死した組織はもう二度と戻らないので、今後の人生を心臓の機能が低下したまま過ごさなきゃいけないわけだが。
心臓のダメージを数値で教えてもらったけど、7950とか言われてもよくわからんですわ。看護師さんはこの数値にだいぶ驚いてたけど。
グダグダせずに、すぐに救急車呼んで処置すれば殆どダメージが残らない状態で復帰することも出来たらしい。無知は損だな。
サインして、右手首からカテーテル通して・・・なんかやり辛いからってことで足の付根からカテーテル通して(剃られた・・・全部見られた・・・)
血管に神経通ってないけど、カテーテル通ってくるのはわかるんだよ。足の付根から心臓までうにょうにょ上がってくるの。
なるべく考えないようにしてたけど、グロ系ホラー映画だったらワーム的なアレが・・・とか想像できて、今更ながら震えるわ。
で、詰まった血管にカテーテル通して、広げて、広げた状態で固定する器具入れて手術は終了。
術後、胸や背中の痛みは徐々に収まってきて「やっと眠れるかな・・・」とか思ってたんだけど、右手首から通したカテーテルがまだ検査用に残されてたので
「右肘曲げんなよ?絶対曲げんなよ?」
っつって、右肘伸ばした状態で固定されてたもんだから、それが徐々に痛くなる。むしろ心臓やら胸の筋肉より痛い。
肘って伸ばした状態で数分固定するだけでも痛くなるんだね。初めて知ったわ。知りたくなかったわ。
結局その後20時間痛みで眠れず、「そろそろカテーテル抜いても良さそうですわー」って言われたあとで、年配の看護師さんが
「右肘痛い?そりゃ伸ばしたままなら痛いわよ。ゆっくりなら曲げてもいいのよ?」みたいな感じで、ガッチガチに固まってた右肘をグニグニ曲げてくれた。
おいなんだこれ。曲げてもいいならこの20時間の苦痛耐久はなんだったの?なろう系異世界ものだったら苦痛耐性スキルカンストするレベルだぞ?
しかしこれで終わらない。カテーテル刺したところはちょうど右手首の脈の所。よくリストカットする所。つまり切ると出血がすごい所なので
止血のために結構な圧力で長時間圧迫していなければいけない。
これがまた痛い。右肘の痛みが収まっていないのに右肘以上に痛い。これ外すのに10時間。
結局寝れたのは・・・何時間後だ?色々薬も入ってたので、深くぐっすり眠ることもできず、なかなかの地獄を味わった。
その後2週間もひたすら退屈で。
病室は携帯の通話禁止だけどデータ通信はOKだったので、スマホでテザリングしてKindleFireでFGO(始皇帝と蘭陵王きた。あと馬)やアイギスやってり、
Google+でひたすらちんこちんこ書いてたりしながら暇つぶししてた。ネット出来なかったら暇で死んでた。
というわけで、今日やっと退院出来たわけですが、今後の生活に結構な制限が課せられることになりました。
心臓に負荷のかかるような動作はなるべくしないようにしなきゃいけないし(階段とか2階以上の昇降は時間かけていかないとダメ)
毎日有酸素運動しなきゃいけないし(これはまぁ頑張るけど)
毎日朝夕の食後に結構な量の薬飲まなきゃいけない。今までも結構サプリ飲んでたので、そこは苦にならない。
何よりキツイのが食事制限だね。焼き肉とかラーメンとかの私の好物は尽く控えなきゃいけない。
絶対食べちゃダメってことじゃないんだけど、食べるならその前後数食は野菜オンリーとかにしてバランス取らないとだめ。
野菜嫌いじゃないけど・・・
2日に1回は食べてたコンビニのフライドチキン系もやめなきゃだ。ぐふぅ。
まぁでも焼き肉行くけどな。前後で調整してでも。肉食うことはやめられん。
とにかくLDL値を下げろと言われていて、退院時で260位まで下がってたんだけど、70まで下げろと言われた。無理やろ。
下げられない場合、最悪1本1万円(保険効かせた上でこの値段)する注射を毎週打たないとダメになるとか。無理やてそんなん。
そんな感じで、日頃の不摂生が祟った自業自得ではあるんだけども、なかなか厳しいハンデを負うことになりましたとさ。
さて、溜まったアニメやWebコミックの消化が大変だなぁ